クラウド会計ソフトはどのくらい記帳作業を減らせるのか
私の親族が経営する筑後卓球センターは、クラウド会計ソフト「マネーフォワード」で帳簿を付けています。
どのくらい手間が省けているのか、2019年1年間の取引件数を分析してみたところ、クラウドのAirレジからの売上取引が45%、銀行連携による各種取引が35%でした。つまり、取引のうち80%が自動で入力されています。残りの20%が現金取引です。後述しますが、この現金取引も、一義的には自動入力に含まれると考えています。
売上はPOSレジアプリ「Airレジ」で業務削減
Airレジは、リクルートグループが提供する、無料のPOSレジアプリです。ただし、iPadまたはiPhoneとインターネット環境が最低必要です。また、周辺機器も必要ですので、無料と謳うのはどうなのかとも思いますが、アプリの使用料が不要であることは間違いありません。
なお、当センターでは、レシート又は領収証をお渡しするために据え置きプリンター(4万円くらい)を購入しました。また、iPadは、リサイクルショップで安く購入しました。
通常、レジは、高価なセットを一度購入するか、月額料金を支払って使うことが一般的です。これらに比べれば、コスト的にはとても少なく済んでいます。
売上の都度Airレジに入力していきますが、タッチするだけなので、操作は簡単です。
また、当センターにはインターネット環境はありませんが、iPadとプリンターはBluetoothでつながっていますので問題ありません。
そして、定期的に、スマホのテザリング機能を使って、ネット経由でマネーフォワードにデータを送っています。このおかげで、記帳のうち、売上はチェックをする必要もなく自動で進んでいきます。
銀行とのAPI連携による業務削減
銀行にインターネットバンキングを申し込まなければなりませんが、それさえ済めば、銀行のデータがリアルタイムにマネーフォワードに取り込まれていきます。
銀行でのお金の出入りは、いろいろな種類がありますが、クラウド会計ソフトは、その内容からAI(人工知能)が取引を推測します。
通帳には、内容が書かれています。人はそれを目で見て、例えば、「これは売上、仕入、水道光熱費、電話代」などと判断していますが、AIも同様です。また、これも人と同様に、学習機能がありますので、人の目で確認して訂正していけば、精度が徐々に高くなっていきます。
また、この銀行連携の大きなメリットの一つが、「入力ミスがない」ことです。この安心感を得られることでストレスが相当減ります。
その他の現金取引はどうするか
freeeは、スマホアプリにレシート撮影の機能が備わっていますが、マネーフォワードは、マネーフォワードMEという別のスマホアプリを使います。
これを使って、パシャパシャと画像を撮っていけば、どんどんマネーフォワードに取り込まれていきます。
これもAI(人工知能)が日付、金額、勘定科目を推測してくれます。手書きでなければ、日付と金額を誤ることは少ないようです。勘定科目の誤りはときどき見受けられますので、人のチェックが必要です。それでも、作業は一部だけなので効率化できています。
クレジットカードを使えばもっと業務削減に
クレジットカードも銀行連携と同じようなメリットを享受できます。
現金取引を減らし、その分クレジットカードを使えば、さらに業務が削減されます。ポイントも付いてなお良いですね。
デモンストレーション
先日、ある方に、マネーフォワードでの1か月分の記帳作業をデモンストレーションしました。前述のやり方を一通りお見せしたのです。そして、1か月分の記帳が30分程度で終わったのを目の当たりにされ、即決で導入を決められました。私が操作に慣れていたこともありますが、一般の方でも、手作業や手入力よりははるかに短い時間で作業が終了するだろうことを確信しています。このソフトが月額1,000円程度で使えるのは、とても有り難いです。また、その方は今まで白色申告でした。クラウド会計ソフトは貸借対照表も自動的に作成できますので、早々に青色申告を申請し、来年度以降は、複式簿記による記帳と電子申告で65万円控除を受けられることを目指されています。
【編集後記】
freeeとマネーフォワード、どちらも優秀なクラウド会計ソフトですが、従来の記帳に近いのはマネーフォワードです。デモンストレーションをお見せした方は、簿記の知識も得たいということでしたので、こちらをお勧めしたところです。
〈昨日の健康〉
- 午前:初級者(初心者)卓球教室のサポート
- 夜:ジュニアの指導
[昨日の感謝]
卓球センターにおいて、コロナで中断していた初級者(初心者)教室が再開されました。約5か月振りの開催です。私も、担当コーチのサポートとして参加し、生徒さんのお相手をしました。皆さん、再開を喜んでおられ、「楽しかった」とおっしゃってくださいました。(コーチと生徒さんに感謝!)
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