令和3年度予算
財務省ホームページには、現在審議されている令和3年度予算が掲載されており、106兆6千億円の予算が計上されています。
あまりにも金額が大きすぎて、どのくらいのお金なのか、私には想像ができません。
そこには、公債費という名の「借金」の割合が40.9%とされています。収入のうち4割強が借金という生活、これって、どうなのでしょう。次世代や次々世代のお金を奪って今、私たちが使っている状況です。
1兆円とは
令和2年度のコロナ対策においても、数十兆円の経済対策が行われました。政治家の皆さんの口から、「兆」の単位が飛び交います。
さて、この1兆円、いったいどのくらいのお金でしょうか。
皆さん、どれだけでも毎日使えるとしたら、1日いくら使えますか。10万円?100万円? 毎日ですよ。数日ならできますが、毎日使うのは結構苦痛です。また、10万円ならできても100万円となったら、使えるものが限定されてしまいます。何に使うか考えること自体が苦痛になりそうです。
仮に100万円を毎日使うとした場合、1兆円を使い切るにはどのくらいの期間がかかるのでしょうか。計算してみます。
1,000,000,000,000円÷1,000,000円=1,000,000日÷365日≒2,740年
これでは、地球が無くなっているかもしれませんので、1日1億円使ってみましょう。
1,000,000,000,000円÷100,000,000円=10,000日÷365日≒27年
私(60歳)の場合、長生きすればどうにか使い切れるかもしれません。しかし、貧乏性の私は、1日10万円ですら使えないでしょう。
コロナ禍の財政出動
世の中は今、「給付」「給付」「支援」「支援」の連呼です。政府が給付を渋ると、野党、マスコミ、コメンテーターなどが一斉に非難します。責任がない立場の方々は、何言っても責任取らなくてよいので言いたい放題です。なお、一般の方々が同様の主張するのは、まったく問題ありません。
このお金って、皆さん国民の税金です。そのため、いつか誰かが返済しなければなりません。人のお金を「使え」「使え」とは、立派な方が口にすることではありません。前述の方々は、「経済が戻れば税金として帰ってくる」とおっしゃるかもしれませんが、過去数十年そのような理由付けで赤字国債が増加し続け、一向に借金は減っておりません。また、2%消費税を上げるだけで大騒ぎです。
国債を発行して財政出動を求める方は、同時にそれをどうやって返済するのか(どうやって税金を集めるのか)も明確に設営してくださらないと、私は納得できかねます。「景気が上がって税収が増える」「行財政改革で捻出する」という理屈で借金が減るという理論は、過去に達成されたという記憶が私にはありません。
【編集後記】
補助金のおかげで収入を得ている身ながら思います。これほど簡単にお金(税金)をバラまいてよいのだろうかと。人々がこれに慣れてしまったら、世の中が日常に戻った後、どのような世の中になっているのだろうかと心配しています。
前例を作った今、何かある度に、「くれ! くれ!」にならないと良いのですが…。
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8000兆円