ダイレクト納付を利用した予納(消費税)にチャレンジしてみました #247

税金や会計のヒント

はじめに

国税は、法人税や消費税には中間納付、所得税には予定納税というものがあります。

いずれの税金にもそれぞれ申告期限(納税も申告期限と同じ)がありますが、年に1度まとめて納税すると負担感が大きく、また、資金繰りにも影響することから、中間納付や予定納税の制度が法律で決められています。言わば、納税の前払いとお考えください。前払いの時期には年間の税金は分かりませんので、確定申告で精算します。足らなければ追加で納付し、多過ぎたら還付されます。

この制度は、国や地方公共団体も、税金が早く入って来るので、メリットを享受できます。

さて、中間納付も予定納税も、前期の納税額が基準となっており、一定額以上の納税額が発生した場合のみ適用されますので、前期の納税額が一定額以下の場合は、中間(予定)納税の義務はありません。その結果、年に1度まとめて納税しなければならなくなります。

※一定以上の納税額

  • 法人税 200,000円
  • 消費税 480,000円
  • 所得税 150,000円

ダイレクト予納にチャレンジ

私は、令和6年分消費税の納税額は480,000円未満でした。そのため、このまま何もしなければ、令和7年の1年分の消費税はまとめて納税しなければなりません。そこで、来年の痛税感(つうぜいかん:税金を納めたときに発生する心と懐の痛み)を減少させようと、表題のダイレクト納付を利用した予納をやってみました。

私のクライアントにも勧めたいのですが、自分でやったことがないのを人に勧めるのは性に合わないので、これもやってみる動機の一つです。

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下に少しスクロールして、「マイナンバーカード・スマホ用電子証明書」の[ICカードリーダーで読み取り]をクリック

私は、ICカードリーダーを持っているのでこちらですが、お持ちでない方は[スマートフォンを利用]をクリック

納付手続き

[申請・納付手続きを行う]をクリック

「申告・申請・納税」画面の「ダイレクト納付を利用した予納の申出(予納ダイレクトの利用)」の[操作に進む]をクリック

私は初回なので、[新しく予納の申出を行う]をクリック

次の画面は、私が税理士だからなのでしょうか、「納税者の代理で予納の申出を行う」のか「税理士本人の予納の申出を行う」のか選択を求められました。一般の方は、違う画面かもしれません。

「1.納税者の代理で予納の申出を行う」を選択した場合は、「納税者情報の入力」に「利用者識別番号」「氏名及び名称」「住所又は所在地」の入力が必要ですが、「2.税理士本人の予納の申出を行う」を選択した場合は、これらがグレーアウトして入力の必要はありません。

[次へ]をクリック

提出先税務署を入力し(私の場合、自動的に出現しました。)、[次へ]をクリック

「税目」を選択、「課税期間」を入力して、[次へ]をクリック

「予定納税(中間申告)分も納付する」の「?」マークをクリックすると、「予定納税又は中間申告の税額について、予納ダイレクト以外で納付する場合は、「予定納税(中間申告)分も納付する」のチェックをはずしてください。」と表示されます。私は中間申告はないので、無視(チェックのままに)しました。

「納期限の確認」というダイアログボックスが出ます。納期限を確認して、[OK]をクリック

「予納日」(納める任意の日)、「予納金額」を入力します。一度に複数回(最大48回)登録ができます。なお、日曜祝日などは指定できません(後でエラーメッセージが出ます)ので、カレンダーを見ながら予納日を入力してください。また、課税期間(今回の場合:令和7年1月1日~12月31日)以外の納付日は、指定できません。でも、納付できない日には赤く表示されるので、あとから修正する方法もあります。

「選択」のチェックも忘れずに!(何のためにあるんだろうか? いらないような気がします。) チェックしていないと、エラーメッセージが出ます。

私の場合、引落し口座を複数登録していますので、[引落口座の選択]をクリック

引落し口座を「選択」して、[選択]をクリック

一つ前の画像の[次へ]をクリック

入力内容を確認し、[予納情報の登録]をクリック

最後に、「登録するばってん、ヨカですか?」と出ますので、[はい]をクリック

これで、完了です。

【編集後記】

ウチの敷地内に古いタイヤが3本あり、ずっと前から、「処分したい」と思い続けていました。

筑後市のホームページには23ページに渡る「ごみの分別帳」があり、それを見てみると、自動車用タイヤは「受入不可」とだけ記されています。「じゃあ、どうしたらヨカと?」と、不親切な「ごみの分別帳」に悪態をつきながらネットで検索したところ、自宅から割と近いところに、受け入れてくれるのではないかと思われる事業者「有限会社渕上タイヤ商会」(筑後市前津)を見つけました。

「本当に引き取ってくれるだろうか」「いくらするのだろうか」などと恐る恐る覗いてみると、働いている方から積極的に声を掛けていただき、無事引き取っていただきました。

こちらの作業場・事務所は、整理整頓も行き届き、接客もしっかりされていました。また、処分の手順もきちんと説明いただき、安心しました。燃料にするそうです。さらには、処分費が(私が想像していたよりかなり)安かったのも驚きました。

ありがたいことです。

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