事務所
税理士を開業することに決めたとき、事務所をどこにするかをいくつか検討しました。
一般的なのは、賃貸か自宅です。
賃貸の場合、固定費がかかります。開業しても間もない場合、毎月費用が発生する固定費は、数千円程度なら構いませんが数万円となると、ドキドキものです。また、私の場合、卓球センターを事業承継する予定でしたので、なるべくここから離れない場所を事務所とする必要がありました。しかし、周りが田んぼと茶畑しかない地区なので、そのような都合の良い物件はありません。
次善の策は自宅です。しかし、私の性格だと、自宅を事務所にしたらダラダラすることは目に見えています。日がな一日、テレビを観たり、本を読んだりすることでしょう。
それらの理由から、自宅の敷地内(隅っこ)にユニットハウスを建てることを選択しました。
三共フロンティア
ネットで検索しまくり、実際に展示場に足を運んだりして、最終的に選んだのが、三共フロンティアのスモールオフィスパッケージでした。
サイズは4通りあり、敷地内におけるスペースを考えて、9.99平方メートル(3.02坪)の47MSLにしました。
同社のユニットハウスは、パーツを自由に組み合わせることでいろいろな事務所を作ることができます。
しかし私は、予算を考えてパッケージ版を選んだものです。契約金額は、1,265,000円(税込)でした。内訳(税抜)は、次のとおりです。
- 本体費 960,000円
- 納入運送費 27,000円
- 建方レッカー代 30,000円
- 基礎工事費 152,200円
- 諸経費 58,000円
- 値引き -77,200円
なお、この他に、電気工事代、ネット配線工事代がかかっていますが、ユニットハウス内の蛍光灯やエアコンも料金に含まれています。
資金調達
ユニットハウスの費用は、日本政策金融公庫からの借入金で調達しました。ちょうどコロナの最初の緊急事態宣言のころでしたので、公庫は、融資を求める方々が殺到し多忙を極めておりました。そのような中でも、丁寧に対応していただき感謝しています。
その他の開業費を含めて200万円の融資が下りたところで、三共フロンティアの口座に振り込みました。
現在、元本6万円と利息を毎月返済しています。完済には3年余りかかりますが、信用を築くためにも確実に返済いたします。
ちなみに、耐用年数は22年です。
設置工事
基礎工事は、設置の2週間ほど前に行い、2020年7月13日にユニットハウスが搬入されました。本体の組み立ては工場で済ませて運ばれますので、クレーンで釣り上げたユニットハウスを慎重にはめ込みます。所要時間は、全部で1時間くらいだったと記憶しています。
電気工事は当日、NTT配線工事は翌日午前中に終わりました。
机などの備品は、午後に搬入していただくようお願いしていましたので、次々に持ち込まれます。机、いす、本棚、冷蔵庫などです。
ユニットハウス設置から2日後には、事務所としての体裁が整いました。
長所短所
自宅での開業と違って良かったことは、何と言っても、来客を迎えられることです。自宅でもお客様を通すことは可能ですが、やはり生活の場ですので、私にはちょっと…。
また、卓球センターは、普段は無人のままで営業していますが、新規のお客様の来訪などに対応することができます。
一方、私の事務所には、トイレがありません。オプションで付けることは可能でしたが、そのスペースがないこと、敷地内にある卓球センターか自宅のトイレを使えば十分であることから、選択しませんでした。あれば便利なのでしょうけど、一定の我慢は必要です。
【編集後記】
ユニットハウスは、秘密基地みたいなものです。普段、入り浸っております。私は定休日を設けていませんので、土日もここに居ます。
ここは少し高台になっており、景色が良いです。机に座って左を見れば、田んぼやブドウのハウスが見えます。最近、ここら辺りの開発が進んでいますが、視界が狭くならないよう願っています。
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