マネーフォワードによるインボイス登録事業者の確認は優れもの #242

税金や会計のヒント

はじめに

今回は、課税事業者のうち一般課税(簡易課税を選択していない事業者)の方で、かつ、マネーフォワードをお使いの方に、マネーフォワードでのインボイス関連機能を紹介します。

売上先に対しては、自身の請求書(インボイス)の様式などを法律の要件に合致させてさえおけば、大きな問題はありません。強いて行うとしたら、お得意様などには、聞かれる前にインボイス登録番号をお知らせし、先方の手間(番号収集作業)を省いてあげたらよろしいかと思います。

逆に、仕入先(当方がお金を支払う先)がインボイス登録事業者であるかどうかは、相手ごとに番号を収集する必要があります。登録事業者でない場合、仕入価格をそのままにしていたら、当方の消費税納税額が増えてしまいます。

法人番号の収集

法人のインボイス登録番号は、「T(アルファベット)+法人番号(13桁)」と決められています。

そこでまずは、取引先の法人番号を調べます。法人番号は、国税庁法人番号公表サイトにおいて誰でも閲覧できます。

  1. 「照合又は名称」に検索したい法人名を入力する。
  2. [検索]をクリックする。

検索結果が表示され、法人番号が分かりました。これを、マウスでドラッグし、コピーしておきましょう。

取引先登録

以下のとおり、マネーフォワードにおいて、登録事業者かどうか不明な法人を確認します。国税庁の適格請求書発行事業者公表サイトで確認する必要はありません。

次の作業を行うことにより、①法人番号が確認された取引先②請求書などに登録番号を記載している取引先については、インボイス登録事業者の確認をすると同時に、取引先として登録されます。

[各種設定]から[取引先]を選択し、クリックします。

[+ 新規登録]をクリックします。

  1. ①の「登録番号」に13桁の半角数字を入力(前述の法人番号公表サイトでコピーしたものを、ここに貼り付け(ペーストし)ます。)します。
  2. ②の[登録]をクリックします。

今回は、私(田中耕一税理士・中小企業診断士)の番号を手入力してみました。

番号を入力するだけで、「取引先名」と「紹介情報」・「内容」が瞬時に表示されます! なかなか気持ちがいい機能です。

「取引先名」は、今後のマネーフォワードの作業の際に使いたい名称にしておいてください。なお、ここが空欄のままで登録番号を入力した場合は、インボイス登録の氏名が自動的に表示されます。

個人事業主の「屋号」と「所在地等」の公表は任意ですが、少なくとも「屋号」は公表されることをお勧めします。「屋号」がないと、「氏名または名称」のみであり、取引先にとっては、「(本当に私が取引している田中耕一の番号なのか?)」と疑念を持たれる可能性があります。また、悪意の第三者が勝手に私の名前と登録番号を悪用する危険もゼロではありません。

公表を希望される方は、「適格請求書発行事業者の公表事項公表(変更)申請書」を税務署に提出してください。スマホからでも申請できます。

仕訳の登録

[手動で仕訳]から[振替伝票入力]を選択し、仕訳を登録する際に「取引先」を選択すれば、自動的に[適格]に✔が入ります。これで、無事、仕入税額税額控除ができるようになりました。

また、自動仕訳ルールにも取引先を入れておくことで、こちらも自動的に[適格]に✔が入りますので、金融機関からの振込みやクレジットカード払いの場合は、作業をする必要は何も無くなります。

[✔適格]以外の取引先

「適格」チェックボックスにチェックを入れずに登録した仕訳には、インボイス経過措置の適用を受ける旨(「80%控除」又は「50%控除」)が表示されますので分かりやすいです。

ご案内のとおり、6年間は、80%又は50%の仕入税額控除が可能です。そしてこれらの計算は、マネーフォワード内で自動的に行われますので、入力者は何もする必要はありません。

さいごに

私は、クラウド会計のうち、freeeとマネーフォワードに特化しています。そしてfreeeも、形は少し違うけど、マネーフォワードと同じように「取引先」をインボイス登録番号事業者として登録しておけば、自動的に処理していきます。こちらも、クラウドという利点を最大限に活用し、便利な仕様となっています。

とは言え、「取引先」の登録は、人が作業をする必要があります。番号収集は、できるだけ早期に着手し終わらせておくことをおススメします。

【編集後記】

中小企業診断士試験(1次試験)まで1か月を切りました。

今年は、私が応援している2人が受験します。彼らは、会社に勤務しながら、7科目のテキスト、問題集及び過去問を5~6周こなしてきました(診断士受験者の間では「周」という単位を使っています。)。

中小企業診断士試験のうち1次試験は、努力の試験と思っています。自身の経験から、「あきらめずに努力し続けさえすれば誰でも合格する可能性がある」と確信しています。合格できない人は、努力を途中で辞めた方です。

私が応援してきた方の中には、(事情により)途中で断念された方もいらっしゃいます。しかし、この2人は努力を続けてきてくれました。

必ずや1次試験を突破してくれると信じています。

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