安心して老後を迎えるために #97

家計のヒント

中田敦彦のYouTube大学

中田敦彦のYouYube大学の2021年2月3日現在のチャンネル登録者数は、355万人です。彼は、元々有名人な上、頭が良いし人を惹きつける話術も持っていますので、人気が高いのでしょう。自分の失敗談もたくさん披露(反省)しています。有料版もありますが、私は無料版のみの利用です。

現在、活動の場を、テレビからYouTubeに移して成功しています。一方で、一部の方から批判されています。私からすれば、「そのくらいどうでもいいのでは?」というものですが、「人のミスを一切許さない」という人たちから攻撃されていました。まあ、有名税でしょう。

私がこのYouTube大学で特に気に入っているのは、「お金」の項です。ファイナンシャルプランナーとしていままで、お金について勉強してきましたが、私の考えと近いのもが多くありました。

彼は、ばくちのようなリスクが高い投資ではなく、次のようなローリスクローリターンを勧めています。私も、まったく同様の考え方です。

  • 長期保有
  • インデックス投資信託の選択
  • リスクの分散
  • 複利の活用

公的年金の将来

マスコミが煽るので、若い方は特に不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、現行法律の規定では、年金保険料を支払っている皆さんは、公的年金を受給できます。受給できなくなるのは、国が滅んだときくらいでしょう。

厚生労働省ホームページでは、「大丈夫です! 公的年金は、長期的に収支のバランスが取れる仕組みになっています。ちゃんと検証もしていますよ!」とあります。その根拠が、詳しく書かれていますので、ご心配の方は「いっしょに検証!公的年金」をご覧ください。

公的年金の受給開始

私たち世代は、年金の受給開始が60歳から65歳へ後ろ倒しされている途中の世代です。なお、昭和36年(女性は昭和41年)4月2日以降に生まれた方は、老齢厚生年金の受給開始年齢が65歳以上に引き上げられています。私は、昭和35年生まれなので、64歳から受給可能です。

老齢基礎年金も老齢厚生年金も70歳まで受給を繰り下げることができます。なお、両年金は、それぞれ違いがありますので、深く知りたい方はご自身でご確認ください。

最大限繰り下げると、年金の受給額は最大42%増額されます。そこで、最近のファイナンシャルプランナーは、「70歳まで受給を繰り下げて増額受給するとともに、退職後(65歳と仮定)からの5年間のために、何らかの対策を講じておきましょう。」と呼びかける方が多くなりました。

何らかの対策とは、「貯蓄しておく」か「働く」かのいずれかです。

年金は、損得で良し悪しを決めるものではないというのが私の考えです。「早くもらわないと損」とか、「〇歳まで生きたら得」というものではありません。「長生きした場合のセーフティネット(又はお祝い)」が正しいと考えています。損得で受給開始を決めるのではなく、90歳まで生きた場合、100歳まで生きた場合の生活費がいくら必要なのか、これを年金で補填できるかという観点から選ぶべきだと、私ならアドバイスします。

そして、現役世代にオススメとされているのが、iDeCoとつみたてNISAです。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCo全体の加入者は、3年前に「100万人突破!」のニュースが出て、去年は「150万人突破!」のニュースが出ました。増加のペースが速くなっています。この増加した部分の多くは、公務員と会社員です。

iDeCoのメリットに多くの方々が気付いたのでしょう。

  1. 全額社会保険料控除の対象になる
  2. 運用益が非課税
  3. 受け取るときも控除がある

これらにより、iDeCoは、節税効果としてはとても優秀です。

一方、解約できない(解約条件が厳しい)というデメリットもあるますが、これは逆に言えば、「しっかりと貯められる」と考えればメリットとも言えます。

掛金の月額上限は、職業によってまちまちです。

なお、現在は60歳未満が対象ですが、2022年(来年)からは、国民年金被保険者であれば65歳まで加入できるようになります。

さらに、現在は企業型DCに加入している場合、iDeCoに加入することはほぼできませんが、同年には、多くの人がiDeCoとの併用を選ぶことができるようになります。

つみたてNISA

NISAがパッとしなかったので生まれたのが、このつみたてNISAです。

こちらも投資信託の運用利益にかかる20%の税金が非課税になるという特典があります。

こちらは解約できますので、60歳までお金が拘束されるiDeCoと比べたら融通がききます。

なお、年間の積立て上限額は、400,000円です。

投資するならインデックス型がおすすめ

投資信託には、ハイリスクハイリターンからローリスクローリターンのものまであります。ハイの代表的なものがアクティブ型と呼ばれるもので、ローの代表的なものがインデックス型と呼ばれています。しかし、長期保有する場合は、統計的に、値動きが少ないインデックス型(ローリスクローリターン)の方が、かなりの高い割合で得をすることが分かっています。

とはいえ、投資ですから元本割れの可能性はあります。慌てずにしっかりと勉強し、ご自身の責任において投資してください。

【編集後記】

私自身も、こういった投資を自分の子どもたちに勧めています。

なお、大ベストセラー「漫画 バビロン大富豪の教え」には、お金に関する普遍的な知恵が描かれています。為になりますので、ぜひお読みください。

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