会計の専門家である税理士が戸惑う クラウド会計ソフトfreeeの設計思想②「口座」 #230

税金や会計のヒント

口座

freeeでは、「口座」や「口座振替」という言葉を頻繁に使います。(以下、freeeヘルプセンターに記されている部分を青字で引用します。)

freeeではお金の動きを表現するのに「口座」という言葉を用います。一般的に「口座」と言うと銀行口座のことをイメージされるかもしれませんが、freeeではそれ以外のものも「口座」と呼んでいます。

この「口座」の概念が分かりにくい(質問が多い)からこそ、わざわざ説明しているのでしょう。そしてfreeeでは、この「口座」を理解していないと、使いこなせません。

「現金」「銀行口座」「クレジットカード」「その他連携サービス」の4つが「口座」に含まれます。

「現金」はデフォルトで作られていますが、残りの3つは自分で「口座登録」しなければなりません。それぞれ複数登録することも多いでしょう。例えば私のあるクライアントは、「銀行口座」3つ、「クレジットカード」2つ、「その他連携サービス」(レジ)1つを登録されています。「現金」を合わせると、7つの「口座」をお持ちです。

また、「口座」は、freee内では勘定科目と補助科目を足したような扱いをします。

freee上で口座を登録することで、それらを勘定科目として扱えるようになります。口座からの入出金は、その口座の勘定科目を使って仕訳を切ることで会計帳簿上に記載することができます。

私は事業に3つの金融機関口座を使っていますので、3つの「口座」を作ります。そしてこの「口座」は、それぞれ1つの勘定科目のとして活用します。通常の会計ソフトは、すべて普通預金という勘定科目(主)を使い、それぞれの金融機関は補助科目(従)で管理しますが、freeeでは銀行名が勘定科目+補助科目となります。なお、クレジットカードも同様です。

口座振替

複式簿記では、どのような取引でも「仕訳」が可能です。

しかしfreeeでは、(表面上は)「仕訳」は存在しない上に、取引は収入と支出に限定されます。そして、別途「口座振替」が存在します。

口座から口座への資金移動をfreeeでは「口座振替」と呼んでいます。「口座振替」はたとえば、次のようなシーンで使用します。

  • 普通預金から現金を引き出し/預け入れた場合
  • 銀行口座間で資金移動をした場合
  • クレジットカード利用金額の残高を銀行口座から引き落とした場合

簿記を知る方は、「なぜ?」「面倒くさい」と思われるかもしれませんね。私も、当初理解できませんでした…。

【編集後記】

週3回ぐらいのペースで、朝食前にジョギングしています。目的は3つ。①健康(体力)の維持、②ダイエット、③フルマラソン大会への参加です。

①はクリアしていますが、②がダメです。高値維持で、なかなか痩せません。③は福岡マラソンに落選しましたが、今後も他の大会にエントリーしていく予定です。

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