経営革新等支援機関に認定されたら届いたダイレクトメール #154

自分語り

認定支援機関

経営革新等支援機関に認定された件は、下のブログに書いたところです。

同じときに税務署を定年退職し、熊本で税理士を開業している同期から電話で、「認定されていたね。ネットで見たよ。」と言われました。「(そこまで見ていたんだ!)」とびっくりしました。

税理士登録後、彼からは、認定支援機関に関する相談を受けていました。今回も自身の経験を伝えました。彼は、次の認定を目指して申請するそうです。

営業のダイレクトメール

先週、とある公認会計士事務所から、「認定支援機関業務のご案内・ご挨拶」というダイレクトメールが届きました。「認定支援機関として儲けよう!」という案内です。このような商売もあるのですね。

こちらの事務所も、同期の彼と同じように中小企業庁サイトから認定された機関を探されたのでしょう。認定支援機関は、住所も名前も公表されます。

今回新たに認定されたのは1,132機関あります。その中から法人を除いても744機関もあります。ここにダイレクトメールを出したらいくらになるのだろうか。クロネコDM便で届きましたので、運賃は、744機関×167円=124,248円です。1件でも2件でも契約できれば元が取れるのかもしれません。

「支援実績№1!」

DMの中では、「全国2万の会計事務所の中で ものづくり補助金支援実績№1!約150件超採択支援!」と書かれていますが、「1番である」ということがどうやって分かるのでしょうか。どこかに公開されているのでしょうか。

補助金申請書には、支援した者の名前を書く欄はありません。また、私も補助金申請のお手伝いしたことがありますが、どこにもその実績を報告していません。

私にDMを送られた方、もしもこのブログをご覧になられていたら、それを確かめる方法をぜひ教えてください。自分が何番目か、とても興味があります。

さらに、こちらのホームページには、採択支援実績は150件ではなく90件余りの数字が書かれています。どちらが本当なのでしょうか。

ところで、本当に会計事務所の中で1番であったとしても、補助金申請に最も力を入れている士業は、中小企業診断士です。会計事務所で補助金申請を主にしているところは、全体からみれば僅かでしょう。

実績は採択率で判定しよう

補助金申請サポートの能力は、「採択支援した件数」では測れません。補助金は、申請したからといって必ずいただけるものではないからです。150件採択されたとしても、支援したのが1,000件であれば能力を疑います。補助金申請の支援を頼みたい方は、「採択された件数」(分子)を「支援した件数」(分母)で除した「採択率」を参考にしてください。この方のホームページには、「採択率」が見つかりませんでした。

能力(採択)に自信がある中小企業診断士や経営コンサルタントは、実績に「採択率」を公開しているところが多いです。ただし、その数字が真実かどうかを確かめる術はありませんけど。

私は、(補助金ごとに違いますが)採択率がおおむね80%を超えている方を「優秀」と判断しています。逆に言えば、「優秀」な方でも20%は採択されないリスクがあるということです。

まとめ

私は、認定支援機関として儲けようという考えはありません。税理士や中小企業診断士として活動する中で、認定支援機関を必要とする場面があります。その際には、自分が認定されていた方がクライアントのためになるから申請したものです。

このダイレクトメールの方のお考えと私の理念は、合致いたしません。

したがいまして、お誘いに乗るつもりはありません。

【編集後記】

九州南部は梅雨入りしたそうです。

九州北部の今後10日間の予報は、雨の日が多くなっています。こちらもそろそろ梅雨入りするかもしれません。やっと朝のランニングを復活したのに(今日も30分走りました。)、機会が少なくなりそうで残念です。

22日(土)には、上に書いた熊本の同期と一緒にゴルフをする予定ですが、雨の場合は中止することにしています。こちらもキャンセルになりそうです。

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