キャッシュフローの計画と実績の比較をしてみました #136

経営のヒント

キャッシュフロー計画書の作成

事業をされている方には釈迦に説法ですが、経営者は、常にキャッシュフローを頭に入れて経営されています。一時的にもキャッシュがマイナスになる場面は、絶対に避けなければなりません。

私も、税理士・中小企業診断士事務所の開業前に、2年程度の期間をかけてじっくりと、事業計画書とキャッシュフロー計画書を作成しました。

60か月分の計画を立てたのですが、7か月が経過した現時点での状況を見てみました。

令和2年度

9月開業ですので12月まで4か月分の結果です。

支出

支出は、開業時の支出と毎月のランニングコストがありました。さらに開業時の支出には、設備投資と開業費に分けて計画していました。

それぞれ、計画を若干オーバーしましたが、誤差の範囲内と考えています。

このうち、設備投資は、事務所用の3坪のユニットハウスの分で、計画1,320千円、実績1,399千円でした。ユニットハウス本体のほか、基礎工事、電気工事及びネット回線工事代が含まれています。私は自宅の敷地内に3坪分のスペースが確保できましたので、これを選びました。事務所を借りることを考えれば、2年程度で元が取れます。

また、開業費は、計画1,040千円、実績1,286千円でした。

これらの金額は、今後、士業を開業される方の参考になるかもしれません。

なお、申告ソフト代は含まれておりません。私の感想ですが、顧問先がいない開業時に申告ソフトを用意する必要はありません。さらに言えば、個人の顧問契約が数名程度だけなら不要です。さすがに法人は必要ですが、これも顧問契約を結んだ後で十分です。各ベンダーが営業をかけて来ると思いますが、じっくりと冷静にご判断ください。

収入

一方、収入は、「0円」で見積もっていました。というのも、士業というものは、開業したからといって直ぐにお客が集まる業種ではないからです。「軌道に乗るには3年掛かる」と、この業界ではささやかれています。

そのため、税理士紹介サイトに登録される税理士が多いようです。私は、自分の経営方針(理念)に合わないのでここには登録していません。「武士は食わねど高楊枝」です。

収入「0円」と思っていたら、予想に反して収入がありました。そして、その収入は、税理士としてよりも中小企業診断士としての方が多いです。診断士として収入を得るにはもう少し時間がかかると予想していましたので幸運に恵まれました。

令和3年度

キャッシュフロー計画では、令和2年度から令和4年度まで赤字、利益が出るのは令和5年度としています。

有り難いことに今年は、3月までに令和3年度1年分の計画を上回る収入をすでに得ています。そのため、現時点のキャッシュフローは、黒字化できています。

収入の内容

まずは、創業補助金です。私が住む筑後市は、他の地域にはない創業補助金制度があります。

次は資格です。創業当初、農業経営アドバイザーとして仕事の依頼があり、しばらくしたら、中小企業診断士として補助金申請のお手伝いをする機会がありました。そして今年も中小企業診断士として、ある補助金審査の仕事の募集がありましたので、現在応募している状況です。

税理士としても、私を信頼してくださった税理士や中小企業診断士からの紹介での仕事がありました。

これらは、事業計画書の作成及び実行、経営理念、ビジョン、ミッションそしてバリューの設定、毎日のブログの更新など、総合的に収入に繋がったのでしょう。

そして、収入に至った最大の理由は、何といっても「運が良かった」ことです。

【編集後記】

開業後にも、するべきさまざまなこともありますし、勉強したいこともたくさんあります。そして、私の場合、2つの資格がありますので、勉強の量は2倍です。さらには、卓球センターの経営もあります。そのためか、時間が足りません。収入は多くはありませんので、「貧乏暇なし」を実践しているところです。早く落ち着きたいところですが、今年いっぱいは「暇なし」が続くと予想しています。

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