税理士交代時の問題
噂で聞くことがあるのですが、円満に税理士交代ができなかった場合、以前の税理士が新しい税理士に資料や情報の提供を渋ることがあるそうです。
感情的なしこりが残れば、このようなこともあるかもしれません。
税理士会に引継ぎの決まりは無いのでしょう。新人税理士研修の際にも、そのような説明はありませんでした。困るのは経営者でしょうから、一定のルール作りは必要なのかもしれません。
柳川市商工会
今般、新たなことに挑戦するために税理士を探しておられたAさんは、私と契約を交わしてくださいました。
そして私は、Aさんが今までお世話になってきた柳川市商工会に、ご挨拶と引き継ぎに行ってまいりました。なお、Aさんには事前に了解を得て、訪問したものです。
税務署現職時代には、商工会とは関係団体としてお付き合いしていましたので、訪問の際には、いつも応接室に案内していただいていました。
今回は、一民間人としての訪問でしたので、窓口での応対程度に考えていたら、現職時代と同じように応接室(会長室)に通してくださいました。
というのも、商工会にとって私は、大事なお客様を奪ったとも言える人間です。ちなみに、アポを取った際には、「元税務職員」とは名乗っておりません。
応対してくださったのは、担当の方を含めて3名の方々です。
前述のとおり、客を奪った相手なのに、丁寧にいろいろと教えてくださいました。そこには、Aさんの今後の事業の発展を願う高邁な精神がおありだったのだと推察しています。有り難いことです。
将来、自分の顧問先が他の税理士に交代する際には、同じような対応をしようと誓った次第です。
さいごに
Aさんは、柳川市商工会に不満や不安があって顧問先を変更されたのではありませんので、申し添えます。
【編集後記】
私の事務所から柳川市商工会に行く途中には、筑後市古島があります。古島(こじま)は、私の母の実家があるところですので、小さいころよく遊びに行っておりました。
懐かしい古島小学校の横を通りましたが、3階建てで教室がたくさんあります。しかし、子どもの減少により、筑後市は、市内数校の小学校を合併する計画を立てています。あと数年したら、古島小学校も取り壊されることでしょう。仕方のないこととは言え、寂しさを感じます。
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