支援した小規模事業者持続化補助金〈創業型〉が採択されました #251

経営のヒント

小規模事業者持続化補助金〈創業型〉

小規模事業者持続化補助金は以前からありますが、この創業型は第1回目です。事業の目的は、「創業3年以内の小規模事業者等を重点的に政策支援するため」とされています。

創業型の補助額は最大200万円です。一般型が最大50万円なので、小規模事業者持続化補助金としては大型と言えます。また、インボイス登録の条件を加えれば最大250万円まで補助され、今回挑戦したのはこちらです。

クライアントからの相談

今年の2月か3月ごろだったと思いますが、税理士・中小企業診断士としての月次訪問の際、水道工事業を営むクライアントから1枚のはがきを見せられ、「営業のはがきが来た。これをやりたいがどう思うか。」という相談がありました。このとき、クライアントは、まだ2期目の新設法人です。資金もそれほど余裕はありません。

面白そうな事業だと思いましたが、その機器は300万円弱します。営業文句も、「水漏れがほぼ100%発見できる」という代物でした。

疑り深い私は、「(100%水漏れが分かる? そんなうまい話があるのか?)」との疑問が頭をよぎります。以前、クライアントからは、「一目で分かる場合を除き、水漏れの発見は、熟練の職人でも難しい。そのため、多くの業者が敬遠する。」と聞いていたからです。

とりあえず私は、創業3年以内の新設法人も対象である小規模事業者持続化補助金〈創業型〉を紹介したところ、支援を要請されました。了承しましたが、「私の不安(疑問)が払拭されたならば申請の支援をする」という条件付きです。

試し運転

私の疑念を払しょくするために、クライアントには、有償(1回8万円)のレンタルサービスを試してもらいました。ちょうど、水漏れ探索をしても発見できなかった事案が3件ありましたので、それで試すことになりました。

その結果…。3件とも見事に水漏れを発見できました! しかも、水漏れ箇所は、プロであるクライアントが予想していなかった場所だったのです。「(これは本物だ!)」と確信できました。

採択率100%

中小企業診断士として、従来から経営相談に乗りながら、補助金申請の支援も行ってきました。

クライアントの事業への選択眼と、手伝ってくれた2人の中小企業診断士の応援もあったことから、採択にはかなり自信がありました。それでも、発表されるまでは不安はありました。2025年9月26日、クライアントから「採択の連絡が来た」とのLINEが。ホッと胸を撫でおろしました。

今回の小規模事業者持続化補助金〈創業型〉の採択率は、37.9%でした。申請10件のうち採択されるのは4件以下という、予想通り、厳しい内容です。でも、今回も採択していただき、「支援した補助金の採択率100%」を維持できました!

この、「採択率100%」という不敗記録は、1件でも落としたら二度と100%には戻りません。そのため、採択率を維持する、私なりのこだわりがあります。

それは、「もしも採択されなくてもその事業を行う」という強い信念を依頼者に求めることです。「補助金がいただけないのならその事業はしない」というくらい軽い気持ちの事業が上手く行くとは思えませんし、依頼者が夢を語らないとこちらも共感できないからです。

補助金の原資は、国民の皆様の税金です。今後も、補助金を受けるにふさわしい事業については、支援を続けていきたいと思います。そして依頼者には、利益を出して税金として国民還元するよう願っています。

【編集後記】

今年の九州場所は、ウクライナ出身の安青錦が優勝しました。去年も今年も家族で大相撲観戦に行ったこともあって、皆、大相撲ファンになっています。ただ、大相撲人気でチケットを取ることが困難になってきています。嬉しいような残念なような…。

夕方事務所に居る時は、仕事をしながらNHKONEで大相撲観戦しています。大相撲が終わり、しばらく楽しめません。来年の初場所が待ち遠しいところです。

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