最近よく目(耳)にするデジタルトランスフォーメーション(DX)~また横文字が~ #37

経営のヒント

DXとは

まずは、「Yappli for Company」のCM「デラックス稲垣」篇をご覧ください。稲垣吾郎さんが、どこかに居そうな上司をコミカルに演じています。

いろいろな定義があるDXですが、2004年に最初に提唱された方は、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」と定義されています。

10月31日付け日経新聞は、DXを、「IT(情報技術)の浸透が、人の生活をより良い方向に変化させること。あらゆるジャンルがデジタル化されると、集まったデータを人口知能(AI)で分析したり、自動制御に活用したりできるようになり、新規事業の創出や社会課題の解決が可能になる。」と説明しています。

私は、IT化が単にアナログからデジタルへのシフトとすれば、DXはITにより生活が良い方に変化していく全体を広く示しているものと理解しています。

そして、インターネットやクラウドの活用は、DX推進に欠かせません。

経済産業省

既に2年前、経済産業省は、「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」を発表しています。我が国の「遅れ」を指摘しており、システム開発部署にいたことがある私としては、「うんうん」と頷いてしまいます。簡易版でも41ページありますが、興味がある方は、ご覧ください。

なお、このレポートではDXを、“企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネス・モデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること”という定義で紹介しています。

逆の言い方だと、「ITを強力に生かせないと、企業は生き残れないよ」と言っております。中小企業の皆様も、他人事と思わず、自分事として考えてください。

デジタル庁の創設

IT化について、行政の縦割りを指摘する声もたくさんあります。でも、縦割りは、行政に限らず民間(大企業)でも存在するでしょう。

ただ、日本人は、その国民性からか今までは、何でも完璧に準備しないと新しく物事を進めることを許さないような気がします。そのためマイナンバー制度もガチガチにしないと創設できなかったことでで、残念ながらまだ「使いやすい」と言えない代物です。私は、「トライアンドエラーで構わないので、スピーディに物事を進めてもらいたい。」と考えるタイプです。

デジタル庁の基本方針は、年内に出そうな感じですが、国際的なIT化、DX化に対する日本のここ20年の遅れを何とかしていただけるものと期待しています。

以下も、10月31日付け日経新聞からの引用です。デジタル庁の記事がありました。

デジタル庁とは

  • 省庁横断の司令塔機能を持ち、社会全体のデジタル化をリード
  • 2021年中の設置を目指しており、民間の人材も活用する強力な組織に
  • 規制緩和を進め、国民がデジタル化の利便性を実感できる社会をつくる

コロナで顕在化したデジタル化の課題

  1. 国と地方自治体のシステムの不整合が目立った
  2. 給付金、助成金などの申請に迅速に対応できなかった
  3. オンライン診療はノウハウがなく、初歩段階にとどまった
  4. 臨時休校期間中にオンライン教育ができる学校が少なかった
  5. 民間でテレワークが広がったが、阻害要因も目立った

政府のデジタル化で実現すること

  1. 就学、結婚、出産、転居、介護、死去などの手続きがネット上の1つの窓口で完結する
  2. マイナンバーカードを使えばネット上の個人情報入力作業が不要に
  3. 行政機関同士の情報連携であらゆる申請手続きが簡単に
  4. 窓口が一元化されているので、どこに申請すればいいのか迷わない
  5. デジタルが苦手でも脱落者が出ないように専門家がサポート
  6. オンライン診療でマイナンバーカードがあれば病歴などを画面で自動表示。AIが医者と患者のやり取りを支援

まとめ

DXの推進には、インターネットやクラウドの活用が欠かせません。

デジタル庁には、日本が世界からの遅れを取り戻し、追い越してくれるよう期待しています。

【編集後記】

ソロ税理士として活動しておりますので、事務所にいる間は、誰とも話すことがありません(オンラインでのやりとりを除いて)。

そのため、普段は、YouTubeの音楽を流しっぱなしにしています。

最近のお気に入りは、「YOASOBI」です。ボーカル「ikura(幾田りら)」の透明感のある声にハマっております。歌が上手い方はたくさんいらっしゃるかもしれませんが、この声については、天から与えられた才能です。望んでも手に入れることができません。

下のYouTubeは、「夜を駆ける」という曲です。1億回以上再生されているオバケ動画です。

Twitterで彼女をフォローしてしまいました…。

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