定年後の最大の問題は何か知っていますか #127

自分語り

定年後

3年前に購入した、「15万部突破!」と本の帯に書かれていた『定年後』/楠木新著を再読しました(私は、「〇部突破」に飛びつきやすい、付和雷同型です。)。

表題の答えは、「 健康? お金? いいえ、孤独です 」(帯でした。「孤独」を定年後の最大の問題として語られています。

定年後の方々の動向を取材して書かれた本です。興味がある方は、買うか借りるかして読んでみてください。

本の中で面白いと思ったフレーズを、一部引用して紹介します。

  • 私の問いに正面から答えてくれた人たちの中には、「毎日やることがなくて困っている」「一番自由な今が一番しんどい」「家で居場所がない」「暇になったのに焦る」「嫌な上司もいないよりはマシ」などが語られる。
  • (時間を)持て余すか、有効に使うかの差はとても大きい。
  • 元気な人の共通点を探ってみると、教育関係に取り組んでいる、若い人に何か役立つことを持っている、若い頃の自分をもう一度呼び戻している。

なお、「〇〇三昧」は、続かないそうです。ゴルフ三昧とか釣り三昧とかです。

私自身はこう行動しました

この本のサブタイトルは「50歳からの生き方、終わり方」で、どちらかと言えば、このサブタイトルに惹かれたことが購入のきっかけだったのかもしれません。

というのも、10年ちょっと前、40歳台の終わりに差し掛かった私は、マインドマップ(ご存じない方はGoogleで検索を)を使って、「50歳台の過ごし方(60歳までの目標)」を作成していました。この本の中にも、50歳になる社員に対し、50歳を区切りに自分を振り返り、自らの10年後をどのように描くかという研修が紹介されています。これと、似たようなことを独自でやっていたのです。

私のマインドマップには、「家族」、「経済」、「仕事」、「健康」、「暮らし」、「趣味」、「生きがい」の7つの大項目があり、その下に中小項目があり、それぞれに目標を設定していました。

タイトルは「50歳台の過ごし方」ですが、目的は、定年後をどう過ごすのか、そのためには今から10年間で何をしておくべきかを整理したものです。諸先輩方から、「早めに考えておいて損はないぞ。」とのアドバイスを受けていたから発起しました。

出力した紙をシステム手帳に綴じ込み、ときどき眺めて過ごしてきました。

目標は、できたこと、できなかったことが並んでいます。

例えば、「家族」では、「進学」、「就職」、「結婚」の中項目に分かれます。3人の子どもの「進学」と「就職」は達成できましたが、全員未婚であり、50歳台で孫の顔を見ることはできませんでした。

「健康」でも、「フルマラソンを完走する」は達成できましたが、「ダイエットの目標体重66.7キロ」は切れておりません。

「暮らし」での、「レシピなしで料理を作る」は、味噌汁と卵焼きしかできません。レシピありならいろいろできるのですが…。

労働者なら必ず経験する「退職」から目をそらさない

新卒で企業に採用された若い方々も、必ず「退職」します。定年間際になって検討するのではなく、なるべく早くから手を付けておくことを強くお勧めします。

私は、若いときから「定年後」を意識していました。27歳で共済組合、30歳で労働組合の年金型の保険に加入しました。おかげさまで今は、定期的に個人年金をいただく生活をしています。今から10年程度は、他の収入を含めれば(贅沢さえしなければ)生活できますので、現時点では、公的年金は70歳まで繰り下げる予定です。

私の場合、退職後は「起業」を選択しました。組織に残るとしても最大5年でしたので、いずれは65歳以降何をするかを考えなければなりません。その歳で何かをスタートするには少々遅いのではないかというのが私が自分の性格を考えたところでの判断です。

未来は、現在を積み重ねた結果です。将来のことを考えることは、今を見つめ直すことに繋がります。変えようがない過去の失敗や後悔でクヨクヨ悩むより、明るい(であろう)未来や夢のことを語りましょう。

ところで、私はあと何年生きられるのだろうか

厚生労働省ホームページによると、私が生まれた昭和35年の平均寿命(男)は、65.32歳でした。現代から見ると、とても短いですね。

そして、令和元年の平均余命だと、61歳(男)の場合は、23.13年とありますから、私の場合は84歳くらいまで平均的に生きられそうです。健康には気を付けるタイプですので、事故でも起きない限りは平均以上に生きるだろうと想定しています。

何歳まで元気に過ごせるか

今の計画では、税理士・中小企業診断士の仕事は「90歳まで」続けると公言しています。これは、例えば「80歳まで」としておくと、75歳以降は、モチベーションが下がるのではないかと危惧しているからです。そのため、「90歳まで」とすることで、歩留まりを考えれば「80歳」でも成長を目指す自分がいるのではないかと期待しています。

私が嗜む卓球は、マスターズ大会が日本では85歳以上のクラスがあります。そして、世界大会は90歳以上のクラスがあります。私は、将来は100歳以上のクラスができると踏んでいます。この大会で世界一になることを目指します。そのためには、卓球の練習をがんばるのではなく、健康に気を付けて足腰が弱らなないように過ごすことを第一に考えています。

【編集後記】

私は長生きしなければなりません。5歳年下の恐妻からは、「自分より先に死んではいけない」と命令されているのです。つまり、普通の人よりは10年は長く生きなければ、妻に殺されかねません。

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