ほがして きびって 直しとって #45

その他

方言自慢

先日、30年くらい前に同じ部署で仕事をしていた方々と、久しぶりの「同窓会」をしました。

そのうちお一人は関東在住(現:単身赴任)の方です。

このように、九州以外の方が混じると、ついつい方言の話題で盛り上がります。

表題の、「ほがして きびって 直しとって」は、その際に出た言葉です。福岡県の方はだいたい分かると思いますが…。

ほがして

「ほがす」とは、「(穴を)開ける」ことです。自ら意思を持って開けることであり、意思を持たずに開けてしまった場合は「ほげる」を使います。自動詞と他動詞という関係です。

数十年前、先輩が東京で研修に行かれていた際、書類にパンチで穴を開けるように後輩に、「ほがしとって!」と言っても通じなく、「初めて方言と知った。」とおっしゃっておりました。

きびって

「きびる」は「結ぶ」ことです。

15年くらい前でしたでしょうか。福岡市内で小学生に卓球を指導していた際、女の子が伸ばした髪を結ばずに練習に来ました。卓球をする場合は、長い髪を結ばずにやると、邪魔でなりません。

私は彼女に、「髪ば きびって 来(こ)んか。」と注意したら、キョトンとしておりました。通じない…。

直しとって

「直す」は、「片付ける」ことです。もちろん「修理する」ことの意味もありますので、文脈からどちらの意味なのかは判断が必要です。

ただ、この言葉は、よく、九州出身の芸能人がテレビで発言されているので、関東の方もご存じかもしれません。

まとめ

つまり、表題の、「ほがして きびって 直しとって」は、例えば、書類を整理する際に、「(パンチで)穴を開けて、(こよりで)結んで、片付けておいてください。」という意味です。

【編集後記】

私は、方言はあまり直さずに過ごしてきたつもりですが、数年前に筑後市に戻ってみると、懐かしい方言にたくさん出会います。

また、ウチのジュニアの卓球チームのある小学校1年の女の子は、「~ばい。」を使います。方言は、可愛いですね。

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