はじめに
私は、創業に向けて、事業計画書と資金繰り表を作成しました。創業時に事業計画書を作成するのは、濃淡はあるものの、半ば「当たり前」です。頭の中だけでできる天才は別にして、大部分の方は作成すべきです。
私の場合、創業後は、一人で考え行動する必要がありましたので、冷静にいられるときに道しるべを持っておきたかったのも作成理由の一つです。
今年の1月にも振り返りましたが、ブログ投稿200回目を区切りに、計画と実績を見比べてみました。
事業計画書
24ページの大作です(笑)。目次の大項目は、9つです。
代表者略歴
歳が一つ増えたこと、Wordの資格が増えたことぐらいで、大きな変化はありません。
事業の内容
「税理士としてはクラウド会計専門、中小企業診断士としては経営コンサルティング」を計画しておりました。クラウド会計ソフトは、すべてのクライアントに導入していただいています。
一方、経営コンサルタントとしての直接の仕事はありませんが、経営コンサルタントとしての視点で、いろいろな方にアドバイスはできていると自負しています。また、補助金の仕事がこんなにあるとは、予想だにしていませんでした。勉強してて良かったです。コロナ禍で困っていた方々の助けになったことにも満足しています。
経営理念「成長を支援する。」も普段から口にしております。事業ドメインも計画どおりです。
卓球センターは合同会社化するとしておりましたが、計画通り、今年4月に法人成りいたしました。
サービス内容
税理士として、計画していなかった(料金表にもありません)、セミナー講師、青色申告会担当税理士、よろず支援拠点コーディネーターなどへの就任がありました。
中小企業診断士として、補助金関連の仕事がたくさんあったのが予想外だったのは、前述のとおりです。
事業を取り巻く環境
当時の環境の説明なので、変化はありません。
プロモーション
プロモーションは、ホームページとブログのみ計画しておりました。現在もこれは変わりません。
ホームページを通じたお仕事の依頼はありましたが、いずれもこちらからお断りしたので成約には至っておりません。
一方、私という人間の考え方などを掲載していることから、いったん話が進みだすと、先方から断られたことはありません。これは、大きな効果があったと分析しています。
創業時の経営課題
SWOT分析から導き出したいくつかの経営課題については、今でも取り組んでおります。
なお、「取得する」としていた経営革新等支援機関は、計画通り認定されました。
利益予測
「3年目にようやく利益が出る。」と計画していました。詳細は、資金繰り表の項で説明します。
資金繰り表についての説明
資金繰り表の見方についての説明です。
資金計画
開業コストは、ほぼ計画どおりです。
融資の計画も立てていましたが、これもほぼ計画どおりです。
資金繰り表
5年(60か月)分をひと月ずつ、勘定科目ごとに収入や支出を入れています。資金繰り表ですので、損益計算書ではなくキャッシュフロー計算書で作ります。営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローの3つです。
収入の実績は、計画よりも多く、おかげさまで数年前倒しで目標が達成できています。なお、令和2年の収支は、開業費があったのでマイナスですが、今年はとんでもないことが無い限りプラスになることでしょう(月次推移表を小まめにチェックしています。)。
人を雇うつもりがないので、収入は今年の金額がピークでしょう。これ以上増えることはないでしょうし、これ以上望むつもりはありません。
仕事は、どのくらい受けたらよいのか分からなかったので、頼まれたらほぼ受けていました。そのため、余裕のない日々が続いています。今後は、自分のやりたいものだけを選び、少し余力を持って過ごしたいと考えています。ただ、頼まれたら断れない性格なので…。昨日も、仕事の合間に、月次支援金の事前確認を1件やってきました。
まとめ
概ね計画どおり、または間違っていたけど良い方向に向かったという感じでした。今回、PDCAの「C(check)」をやってみて、改めて、事業計画書の必要(重要)性を感じているところです。
一般的な税理士は、開業する前に事業計画書は作成されるのでしょうか。中小企業診断士は本職なのでおそらく作成されておられると思います。
税理士の独立を目指す皆さん、事業計画書と資金繰り表は必須です。将来、クライアントのサポートをする際にも経験しておくと有利です。実力があって、「計画など不要!」とおっしゃる特別優秀な方を除き、ぜひ作成してください。強くお勧めいたします。
【編集後記】
補助金の仕事が一段落し、久しぶりの投稿です。去年みたいなペースでは無理でしょうけど、時間をみつけて投稿いたします。
さて、今夜から3日連続で、農業事業者向けの「インボイスセミナー」(リアル)を実施します。
受講される皆さまが、インボイスを十分に理解され、今後の経営に活かしていただけるととても喜ばしい限りです。
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